俺の好きなギタリスト紹介、CDレヴュー、ギター演奏に関する試行錯誤などについて綴っていきます。
Christopher Cross
2006-09-07 Thu 23:33
南から来た男 南から来た男
クリストファー・クロス (2006/07/26)
ワーナーミュージック・ジャパン
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クリストファークロスのデビューアルバム。
デビューアルバムながらグラミーを総なめにし、"Sailing"で全米一位も獲得した。

良質なAORアルバムの模範と言える出来。アレンジやコードが凝っていて洒脱な雰囲気を醸し出しているが、メロディーはいたってシンプルで耳に残る。極上の歌モノアルバムだ。 高くて良く伸びる歌声が本当に綺麗。(美しい歌声に反してルックスは禿げ親父だが笑)

このアルバムを選んだ動機は収録曲の一つに私が敬愛するエリックジョンソンがギターソロで参加していることだった。 エリック以外にもジェイグレイドン、ラリーカールトンと錚々たるギタリストがソロを弾いている。

カールトンのソロは大変秀逸だ。"I Really Don't Know Anymore"での歌メロにもガンガン食い込んでくる押しの強さが流石売れっ子という感じだ。 ジェイグレイドンは奇を衒った感じでどうも曲に馴染みきっていない印象を受けた。

アルバム最後に収録されている"Minstrel Gigolo"で待望のエリック登場。二回にわたって完璧なソロを繰り広げる。縦横無尽という言葉がぴったりで圧倒されるソロだ。音色は現在のエフェクターを駆使した音とは異なり、レスポールをマーシャルに差しただけのシンプルな音。なのにこんなに美しく聴こえるのはユニーク極まりないフレーズのせいか。

クリストファークロス自身もギターを弾いており、これがすばらしい腕前だ。彼は何とディープパープルでリッチーブラックモアの代役を務めた事もあるそうだ。 その他にもドゥービーブラザーズのマイケルマクドナルドがコーラス、エリックジョンソンとの活動で名高いトミーテイラーがドラムで参加と、ギタリスト以外も豪華な顔ぶれだ。

全体に毒気がなく爽やかなサウンドなのでBGMに最適。しかし、バックが名手揃いなので演奏も存分に楽しめる。お薦めは1、2、9。
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"Stranger In Us All" Ritchie Blackmore's Rainbow
2006-08-30 Wed 03:29
孤高のストレンジャー 孤高のストレンジャー
リッチー・ブラックモアズ・レインボー、レインボー 他 (1998/05/21)
BMG JAPAN
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俺がギターを弾くきっかけになったのが、このリッチーブラックモア。ディープパープル、レインボーと数々の名作を残しているが、一番よく聴いているのは実はこのアルバム。まずジャケットがか格好いい!御大の神々しいイメージをよく表現していると思う笑。

このアルバムはディープパープルを脱退したブラックモアが、本当に自分のやりたい音楽をやる為に若手メンバーを集めて製作したもの。再結成レインボーといいつつ全く新しいバンドなので、ブラックモアのソロプロジェクトがネームバリューとしてレインボーの名前を利用した、と捉えるのが正しいだろう。

ブラックモア以外のプレイヤーは、まあそつなくこなしている。かつてのロニーやコージーの様なスタープレイヤーはいない。ブラックモアを堅実にサポートしている感じ。したがってブラックモアとの火花を散らすようなバトルもない。しかし、その分ブラックモアの音楽的志向がより明確で、「これぞブラックモアの真骨頂!」という楽曲揃いな訳で、それが好きな理由である。単に演奏のスリリングさだけなら、三頭政治時代のレインボーやパープルの"Made In Japan"をお薦めする。しかし、楽曲の完成度だけで見た場合、このアルバムほどブラックモアの本領が発揮されているアルバムは他にない。アルバムを通した印象としてはレインボーの1stに近いか。

"Black Masquerade"はリッチー流ハードロックの完成系といってもいい美しい曲。 "Hall Of The Mountain King"はペールギュントから二曲を引用しており、クラシカルの祖としての本領をいかんなく発揮している。

そして、このアルバムでは御大のギタープレイがとにかく冴え渡っている。独特の節回しで弾きまくり。丁度アンプを変えた時期でもあり音色も抜群に美しい。ドゥギーホワイトのヴォーカルは可もなく不可もなくといった感じか。よく言われる様に、ジョーリンターナー風、ロニーディオ風、グレンヒューズ風と様々なスタイルを器用にこなしている。仕事人という印象。

クラシカルハードロックの権化、リッチー・ブラックモア最期のハードロック作品であり、ハードロックに関わる人は須らく聴くべき名盤である。
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"SONORITE" 山下達郎
2006-08-29 Tue 02:55
SONORITE(通常盤) SONORITE(通常盤)
山下達郎、RYO 他 (2005/09/14)
ワーナーミュージック・ジャパン
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2006年現在の達郎最新作。既発シングルやタイアップ曲がやたらと多いので寄せ集め的な作品かと思っていたが、書き下ろしのの曲がどれも凄いので良い意味で期待を裏切られた。

一曲目の"Midas Touch"はいつもながらのソウルフルな達郎の世界。打ち込みだが、楽器数の少なくシンプルで達郎のギターカッティングが際立つので気にならない。ライブアルバム等でお気づきの方も多いだろうが、彼のカッティングは絶品なのだ。

"忘れないで"は達郎なりの歌謡曲。若干竹内まりやっぽい。まりや作詞だし。

"Secret Lover"はボサノヴァ調。「いつかは滅びるヴァンパイア」という歌詞が全く最高だ。

圧巻は"Lightning Boy"。打ち込みが多い中、これはいつものメンバーでのダイナミックなバンド録音。大変テクい構成で楽器を演奏するものにとっては聴き応えがある。Aメロは5拍子。サビは5拍子と8拍子の繰り返し。しかもメロディーは三つ割。秀逸過ぎる。
しかし、この曲が凄いところはこれ程複雑なリズムにも関わらず、全く不自然に感じずさらっと聴き流すことも出来るところだ。
これは歌メロ、リフがキャッチーで耳に残るという点と、バンドの演奏が余りにハイレベルなので不自然に感じさせないという点があると思う。どちらにせよこのアルバムのハイライトだと思う。

勿論、既発シングル等も名曲揃いでクオリティーは折り紙付き。
"It's A Poppon Time"の頃の様な達郎とは違う、現在なりの達郎が楽しめた。打ち込み導入に関しては、私にとっては曲さえよければどちらでもいい。勿論バンドに越したことは無いし、聴く回数が多いのはやはりバンド録音の曲だが、打ち込み曲もサウンドはとても聴きよく心地よいし、何よりも楽曲が素晴らしいので大満足のアルバムだった。
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"Bloom" Eric johnson
2006-08-27 Sun 14:15
Bloom Bloom
Eric Johnson (2005/06/14)
Favored Nations Entertainment
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永遠のアイドル、エリックジョンソンによる2006年現在の最新作。エリックジョンソンはテキサス出身のヴァイオリンの様な美しい音色のギターと、クリスタルヴォイスを持つミュージシャン。 代表作は二作目の"Ah Via Musicom"で本当に素晴らしい作品なのだが、個人的には"Bloom"はそれを凌ぐほどの出来だと思う。

彼の音楽スタイルはヴァラエティーというか雑食で、ロック、ブルース、ジャズ、フュージョン、カントリーが混在する。アルバムを通して一貫性が無い、というのが特徴だが、逆に言えばヴァラエティーに富んだ内容のおかげでアルバム通して聴き飽きることがない、という事でもある。

"Ah Via Musicom"など過去に一世を風靡した作品と比較すると、まずギタートーンが以前の深く歪んで煌びやかなトーンから、エフェクトを廃す事により生々しくファジーなサウンドに変化していることがわかる。
そして昔に比べて歌唱力が大幅に上がっている。円熟味とでも言うべきものが加わっている。以前の「インストでのギター弾きまくり中心」から「洗練された歌もの中心」にシフトしていることが分かる。

"Cliffs Of Dover"の様な弾きまくりはもうない。しかしヴォーカルナンバーの"My Back Page""Your Sweet Eyes"の美しさは言葉にならない程だ。特に"Your Sweet Eyes"のヴォーカルが入るまでの限りなく長いイントロは余りに素晴らしい。永遠に続くのではないかという前奏の中、徐々にバンドのヴォルテージが上がっていく。そして最高潮に達したところでエリックがおもむろに歌いだすのだ。

ギターテクニックの衰えがよく指摘されるが、ミュージシャンとしては現在の方がはるかに成熟しており、私は好きだ。 何年も暖めてきた、ライブではお馴染みの曲を多く収録している為、楽曲も粒揃い。現時点での彼の最高傑作だと思う。果たして次のアルバムは何年後だろうか・・・。
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| 地獄の最果て |