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2006-08-30 Wed 03:29
俺がギターを弾くきっかけになったのが、このリッチーブラックモア。ディープパープル、レインボーと数々の名作を残しているが、一番よく聴いているのは実はこのアルバム。まずジャケットがか格好いい!御大の神々しいイメージをよく表現していると思う笑。 このアルバムはディープパープルを脱退したブラックモアが、本当に自分のやりたい音楽をやる為に若手メンバーを集めて製作したもの。再結成レインボーといいつつ全く新しいバンドなので、ブラックモアのソロプロジェクトがネームバリューとしてレインボーの名前を利用した、と捉えるのが正しいだろう。 ブラックモア以外のプレイヤーは、まあそつなくこなしている。かつてのロニーやコージーの様なスタープレイヤーはいない。ブラックモアを堅実にサポートしている感じ。したがってブラックモアとの火花を散らすようなバトルもない。しかし、その分ブラックモアの音楽的志向がより明確で、「これぞブラックモアの真骨頂!」という楽曲揃いな訳で、それが好きな理由である。単に演奏のスリリングさだけなら、三頭政治時代のレインボーやパープルの"Made In Japan"をお薦めする。しかし、楽曲の完成度だけで見た場合、このアルバムほどブラックモアの本領が発揮されているアルバムは他にない。アルバムを通した印象としてはレインボーの1stに近いか。 "Black Masquerade"はリッチー流ハードロックの完成系といってもいい美しい曲。 "Hall Of The Mountain King"はペールギュントから二曲を引用しており、クラシカルの祖としての本領をいかんなく発揮している。 そして、このアルバムでは御大のギタープレイがとにかく冴え渡っている。独特の節回しで弾きまくり。丁度アンプを変えた時期でもあり音色も抜群に美しい。ドゥギーホワイトのヴォーカルは可もなく不可もなくといった感じか。よく言われる様に、ジョーリンターナー風、ロニーディオ風、グレンヒューズ風と様々なスタイルを器用にこなしている。仕事人という印象。 クラシカルハードロックの権化、リッチー・ブラックモア最期のハードロック作品であり、ハードロックに関わる人は須らく聴くべき名盤である。 |
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2006-08-29 Tue 02:55
2006年現在の達郎最新作。既発シングルやタイアップ曲がやたらと多いので寄せ集め的な作品かと思っていたが、書き下ろしのの曲がどれも凄いので良い意味で期待を裏切られた。 一曲目の"Midas Touch"はいつもながらのソウルフルな達郎の世界。打ち込みだが、楽器数の少なくシンプルで達郎のギターカッティングが際立つので気にならない。ライブアルバム等でお気づきの方も多いだろうが、彼のカッティングは絶品なのだ。 "忘れないで"は達郎なりの歌謡曲。若干竹内まりやっぽい。まりや作詞だし。 "Secret Lover"はボサノヴァ調。「いつかは滅びるヴァンパイア」という歌詞が全く最高だ。 圧巻は"Lightning Boy"。打ち込みが多い中、これはいつものメンバーでのダイナミックなバンド録音。大変テクい構成で楽器を演奏するものにとっては聴き応えがある。Aメロは5拍子。サビは5拍子と8拍子の繰り返し。しかもメロディーは三つ割。秀逸過ぎる。 しかし、この曲が凄いところはこれ程複雑なリズムにも関わらず、全く不自然に感じずさらっと聴き流すことも出来るところだ。 これは歌メロ、リフがキャッチーで耳に残るという点と、バンドの演奏が余りにハイレベルなので不自然に感じさせないという点があると思う。どちらにせよこのアルバムのハイライトだと思う。 勿論、既発シングル等も名曲揃いでクオリティーは折り紙付き。 "It's A Poppon Time"の頃の様な達郎とは違う、現在なりの達郎が楽しめた。打ち込み導入に関しては、私にとっては曲さえよければどちらでもいい。勿論バンドに越したことは無いし、聴く回数が多いのはやはりバンド録音の曲だが、打ち込み曲もサウンドはとても聴きよく心地よいし、何よりも楽曲が素晴らしいので大満足のアルバムだった。 |
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2006-08-27 Sun 14:15
永遠のアイドル、エリックジョンソンによる2006年現在の最新作。エリックジョンソンはテキサス出身のヴァイオリンの様な美しい音色のギターと、クリスタルヴォイスを持つミュージシャン。 代表作は二作目の"Ah Via Musicom"で本当に素晴らしい作品なのだが、個人的には"Bloom"はそれを凌ぐほどの出来だと思う。 彼の音楽スタイルはヴァラエティーというか雑食で、ロック、ブルース、ジャズ、フュージョン、カントリーが混在する。アルバムを通して一貫性が無い、というのが特徴だが、逆に言えばヴァラエティーに富んだ内容のおかげでアルバム通して聴き飽きることがない、という事でもある。 "Ah Via Musicom"など過去に一世を風靡した作品と比較すると、まずギタートーンが以前の深く歪んで煌びやかなトーンから、エフェクトを廃す事により生々しくファジーなサウンドに変化していることがわかる。 そして昔に比べて歌唱力が大幅に上がっている。円熟味とでも言うべきものが加わっている。以前の「インストでのギター弾きまくり中心」から「洗練された歌もの中心」にシフトしていることが分かる。 "Cliffs Of Dover"の様な弾きまくりはもうない。しかしヴォーカルナンバーの"My Back Page""Your Sweet Eyes"の美しさは言葉にならない程だ。特に"Your Sweet Eyes"のヴォーカルが入るまでの限りなく長いイントロは余りに素晴らしい。永遠に続くのではないかという前奏の中、徐々にバンドのヴォルテージが上がっていく。そして最高潮に達したところでエリックがおもむろに歌いだすのだ。 ギターテクニックの衰えがよく指摘されるが、ミュージシャンとしては現在の方がはるかに成熟しており、私は好きだ。 何年も暖めてきた、ライブではお馴染みの曲を多く収録している為、楽曲も粒揃い。現時点での彼の最高傑作だと思う。果たして次のアルバムは何年後だろうか・・・。 |
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2006-08-21 Mon 02:20
![]() エリック・ジョンソン(Eric Johnson)はテキサス出身のロックギタリスト。ヴァイオリンの様な美しい音色のギターと、クリスタルヴォイスの持ち主。 彼の音楽スタイルはヴァラエティーというか雑食で、ロック、ブルース、ジャズ、フュージョン、カントリーが混在する。アルバムを通して一貫性が無い、というのが特徴だが、逆に言えばヴァラエティーに富んだ内容のおかげでアルバム通して聴き飽きることがない、という事でもある。 彼の最も際立った個性はギターの音色で、ヴィンテージのストラトとマーシャルの組み合わせで、まるでヴァイオリンのようにスムーズで美しい音を出す。また、機材に関する拘りがとりわけ強く、「エフェクターは電池駆動、それもメーカーはデュラセルのものに限る。」「エフェクターも電気が流れている以上、電波が出てるからボードの上での置く位置にも気をつけないといけない。」などの名言(迷言?)を残している。 エリック・ジョンソンとの最初の出会いは、高校当時通っていたギター教室であった。当時俺のギターの師匠であったF氏が、教材として彼の教則ビデオを見せてくれたのだ。ギター一本によるアドリブでメロディーをつむいでいくデモ演奏だったのだが、その余りに美しい音色と滑らかなプレイに一瞬で夢中になってしまった。大学に入ってすぐフェンダーのストラトを入手したのだが、「あのビデオでエリックが弾いていたストラト」を念頭に探した結果、彼と殆ど同じルックス、仕様のストラトを選び現在まで愛用している笑。 機会を改めて紹介をしようと思うが、カスタムショップ製の54年式のサンバーストストラトを購入したのだった。彼が当時使用していたのは"Virginia"と呼ばれる54年のヴィンテージストラトだったので、当然それに準じたのだ。正確には彼のストラトに最も色や雰囲気が似ていたストラトが54年仕様のものであったのだが。 また、そのカスタムショップのストラトはストックのままではなく幾つか改造を施している。 話は遡るが、件のF氏がビデオを見せてくれた際にエリックのストラトを指差して「指板の照明の照り返しが凄いやろ。これは指板を削って平らにしてあるねん。普通のストラトやったらこんな反射の仕方せえへん。」と言われたのだ。今でこそ彼のシグネチャーモデルも発売され、彼のストラトの指板がフラットである事は周知であるが、この当時それに気づいていたF氏の洞察は随分と時代を先んじたものでなかったか。そんな事が頭にあったので、ストラトを購入後迷うことなくリペアに出し、指板をフラットに削りジャンボフレットに打ち換えてもらったのであった。 かなり脱線してしまった。エリック・ジョンソンの演奏スタイルはクリーントーンにおいてはジミ・ヘンドリックスばりのソウルフルなコード・カッティングとウェス・モンゴメリのようなジャズコード、オクターブ奏法が持ち味。歪んだ音においては複数のペンタトニックを組み合わせたスケールを信じられない程の速さで弾き切る。彼のピッキングは神業と言っていい位の正確さで、全盛期においてはライブを通してミスピッキングが殆ど無かった程である。 彼の代表作として"Ah Via Musicom"が挙げられる。
冒頭の"Cliffs Of Dover"でグラミー賞を受賞。全編を通して彼の美しいボーカルと華麗なギタープレイが冴え渡る名盤。インストと歌ものが半々の割合だが、歌ものの方はAORっぽい印象を受ける。もちろんギターの技巧がこれでもかと散りばめられてるけどね。不思議な事に彼の速弾きは嫌味に感じられない。あまりにスムーズ過ぎて速さを感じないからだろうか。 二枚目のお薦めは幻の1stソロ"Seven Worlds"
77年に録音されたもののお蔵入りになり、98年にやっと発表されたもの。録音当時22歳で既に現在のスタイルが完成されている。この若さでこの才能、嫌になるくらいだ笑。後々まで演奏されるレパートリーの"Zap""Emerald Eyes"もこの当時既に完成していたというのは大きな驚きだった。全体として"Ah Via Musicom"よりもサウンドがシンプルで隙間が多く、ジャズっぽい印象を受けた。当時エリックはElectromagnetsというジャズ・フュージョングループで活動しており、"Seven Worlds"のレコーディングもそのメンバーで行われた為、むべなるかな、という感じか。素朴な感じが気に入って今では"Ah Via Musicom"より好き。 最後は2006年時点での最新作"Bloom"。
まず、"Ah Via Musicom"など過去に一世を風靡した作品と比較すると、まずギタートーンが以前より生々しくファジーなサウンドに変化していることがわかる。 「細かい事に拘るのはもう止めたんだ」とは本人の弁。ギターの演奏技術は残念ながら全盛期に比べて落ちている。このアルバムのツアーに行ったが、全体的に荒いプレイやミスが目立った。しかし、その代わりに歌唱力が大幅に上がっている。円熟味とでも言うべきものが加わっている。このアルバムを通して聴くと彼の志向性が、以前の「インストでのギター弾きまくり中心」から「洗練された歌もの中心」にシフトしていることが分かる。ギターテクニックの衰えがよく指摘されるが、ミュージシャンとしては現在の方がはるかに成熟しており、私は好きだ。何年も暖めてきたライブではお馴染みの曲を多く収録している為、楽曲も粒揃い。「今」のエリックジョンソンを知りたい人には真っ先にお薦めしたい作品。 映像作品のお薦めも挙げたおこう。一つ目は先ほども挙げた教則DVD。
はっきり言って扱っている内容が高度すぎる為、教則には向かないだろう。寧ろこれはエリックのパフォーマンスを楽しむためのDVD。とりわけオープニングのソロ演奏は比類なき美しさだ。 二つ目は最近出たAustin City LimitsのDVD。
まさにエリック・ジョンソン全盛期の演奏。全編通して完璧な演奏が美しい音色で繰り広げられる。エレクトリックギターを完全に自分の支配化においている様は感動的だ。ちなみに同タイトルのCDも発売されているが、ディストーションに何故か曇った様なコーラスがかかっており音質が最悪なので買うべきではない。 |
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2006-08-16 Wed 02:33
![]() リッチー・ブラックモア(Ritchie Blackmore)はイギリス出身のハードロック・ギタリスト。黒装束に白いストラトがトレードマークで、伝説のハードロックバンド、ディープパープル、脱退後結成したレインボーと渡り歩いた不世出の名ギタリスト。俺がギターを弾くきっかけとなった最も重要なギタリストだ。 初めてリッチーブラックモアのプレイと接したのは、DEEP PURPLEのライブアルバム"Made In Japan"だった。フェンダーストラトとマーシャルの魅力を生かしきった、激しくも美しい音色に圧倒された。魔術師を思わせる黒装束、過激なステージアクションにもすぐに夢中になった。俺がストラトを弾くようになったのも、無論リッチーの影響だ。 リッチーブラックモアのプレイの最大の魅力は昔ながらのブルース、ロックギターの奏法を基盤にしつつも、更にクラシカルなフレーズやスケールを取り入れたという所だろう。また、速弾きの元祖と呼ばれるスピーディーなプレイも持ち味だ。 しかし、"Highway Star""Smoke On The Water"等の名曲を生んだパープル第二期においては、意外にもクラシカルな速弾きはそれ程多くなく、寧ろ音数を抑えたシンプルなフレーズが多い。その分、引っ掛けるようなピッキングやきめ細かいビブラートによる情緒豊かで丁寧なプレイが耳に付き、高音を抑えた艶やかなストラトの出音とあいまって最も万人受けするプレイだったのがこの時期の特徴だろう。 その後、パープル第三期〜レインボーのロニー期に入るとプレイスタイルがガラッと変わる。パープル第二期まではブルーススケールを基盤としたプレイが中心で、クラシカルなスケールの使用はキメフレーズ以外ではあまり見受けられなかった。しかし、パープル第三期以降はアドリブにおいても東洋的なスケールやクラシカルなアルペジオが見受けられるようになる。加えて、全体にアドリブのスピードがアップし、速くて複雑なプレイが顕著に見られるようになった。リッチーのテクニックが飛躍的に上がったのがこの時期の特徴であろう。これ以降、リッチーのプレイは段々と荒く弾き散らかすようなものになってしまうので、智勇の均衡が最も取れプレイ的にも全盛期と言えるのがこの時期、特にレインボーの"On Stage"〜"Long Live Rock'n'Roll"を発表した時期だと思っている。この時期のストラトの出音は以前に比べて若干シャープさを増した音質になっている。あくまで推測だが、パープル第二期で愛用していた黒やサンバーストのストラトを盗難もしくは破壊によって失い、代わりに手に入れた新しいストラトをそのまま使った為、幾分甲高い音質になったと考えられるが、音の細さがかえって魔術的な響きで良い効果をもたらしていると思う。 レインボーがポップ路線に進んだグラハム期においても、少しラフになったもののリッチーのプレイは未だ情緒的で素晴らしいものだった。この頃、ストラトのピックアップをフェンダーのオリジナルからシェクターのより太い音の出るものに変更しており、アルバム"Down To Earth"内の"Eyes Of The World""Lost In Hollywood"ではこれぞブラックモア!という美しいソロが聴ける。太くて美しい音色、クラシカルで咽び泣くようなプレイ、どちらも最高だ。 レインボーのジョー期〜再結成パープルにおいて、プレイはますますスピードアップし、同時に荒くなった。この時期のプレイの特徴はとにかくとめどない速弾きで、スケールもクロマチックを中心としたものを弾き流したり、スウィープを連発、開放弦鳴らしまくり、ともうコピー不可能なくらい複雑で彼独特のものだ。レインボーのラストアルバム"Bent Out Of Shape"、パープルの再結成アルバム"Perfect Strangers"はリッチー史上最もギター弾きまくりのアルバムと言えるだろう。リッチー独自の個性が強く出たのがこの時期である。しかし、ライブにおいてはコージー・パウエルが脱退してやる気を失ったのか、アクション、パフォーマンスに走るようになり、プレイの質はあからさまに落ちる。音質もザラザラとした荒いものになり、ノイジーなプレイが目立つようになった。正直この時期のライブでのプレイは酷いもので、ファンの評判も悪いようだ。 しかし、再結成パープル"Slaves And Masters"〜再結成レインボー"Stranger In Us All"期になると、何故かプレイに丁寧さが戻り、それまでのスピーディーで複雑なラインはそのままに、荒さやノイズが消え別人のように美しいプレイになった。この時期のブラックモアのプレイスタイルの変化の理由は不明だが、一説によるとプレイが露骨に荒くなったのは、指の神経を痛めていたからという可能性があるらしい。 特に再結成レインボーにおいては、アンプをそれまでのマーシャルからENGLに変え、更に美しい音色になった。俺がリッチーブラックモアの中で最も好きなのが、この再結成レインボー以降のプレイである。この時期のプレイの特徴は、とにかく速い。開放弦や左手のレガートを駆使して長いラインを一気に弾き切る。小節を無視するかのように音符を詰め込む強引さが最高に格好いい。独特のモタリ気味のタメも相まって、既に悟りの域に入っているようだ。 よくリッチーの奏法の進化系としてイングヴェイを挙げる人が多いが、それは間違っていると思う。確かにスウィープ奏法などはリッチーが少しやっていたものをイングヴェイが大技として完成させたと言えるだろう。しかし、リッチーとイングヴェイでは速弾きの方法論がまるで違っている。イングヴェイが右手のピッキング中心で一音一音弾いていくのに対して、リッチーは殆どピッキングしない。左手のレガートで適当に弾き流していく。右手は添えてたまにピッキングするだけ。それによって例の独特のタメや荒々しいノイズを生じ、彼の味になっているわけだ。 さて、リッチーブラックモアの長いキャリアの中でまず何を聴くべきか、お薦めのアルバムを考えてみた。まず、ロック好きなら誰にでも薦められるのがパープルの最高傑作"Made In Japan"だろう。
ブラックモアのプレイ、音色ともにロックギターのお手本と言える素晴らしいものだ。しかし、このアルバムはブラックモアが中世志向、クラシカル志向に目覚める前のものなので、本当のブラックモアの魅力を知る為には更に後期の作品に触れる必要がある。 俺の一番のお気に入りはレインボーグラハム期の4th"Down To Earth"。
ポップさと様式美を兼ね備えた名盤でレインボーの中で取っ付き易さは一番なので特にお薦め。その中でも"Eyes Of The World""Lost In Hollywood"はブラックモアの様式美を過不足無く著した名曲である。どちらの曲にもカデンツァがあり、ブラックモアのプレイを存分に味わえる。 ブラックモア流の様式美を最も味わえるのはレインボーの3rd"Long Live Rock'n'Roll"だろう。
特に"Gates Of Babylon"はレッドツェッペリンの"Stairway To Heaven"にも比肩し得る大作である。ただ、大仰な楽曲が多く聴き疲れするので他のポップなアルバムで慣れてから臨んだ方がいいかも。 俺のお薦めは以上の三枚。 最後に番外として再結成レインボーの"Stranger In Us All"を挙げておく。
まずこのジャケットが最高に格好いい。パープルでのゴタゴタ脱退劇を経た後、まさにブラックモア復活!という感じで。バンドメンバーにリッチー以外に名手がおらず、リッチーのワンマンバンドと取られがちな再結成レインボー。実際その通りで、リッチーのギター以外にプレイの聴き所はないのだが、ワンマンな分リッチーの作曲センスがいかんなく発揮されており、"Black Masquarade""Hall Of The Mountain King"など彼のキャリアの中で理想的といえる楽曲が揃っている。このアルバムは目下のところ彼の最後のハードロック作品なので、パープル、レインボーの諸作を味わった後、最後に聴けばより一層感傷的になって楽しめると思う。 映像作品は何といっても先日出たレインボーの"Live In Munich"がお薦め!
ブラックモア全盛期のプレイが聴ける。コージーパウエルのドラムソロも完全収録で、この様な素晴らしいライブが映像として残されていた事はまさしく奇跡だ。 現在はフィアンセのキャンディスナイトをヴォーカルに据えたブラックモアズナイトで活動中だが、それについても少し触れておく。1stのShadow of the Moon / Blackmore's Nightは名作である。ルネッサンスをテーマにうたっている本バンドだが、1stではルネッサンス風味はあまり強くなく、楽曲はレインボー的でそれをアコースティックでやったという感じ。タイトル曲"Shadow Of The Moon"は間違いなく歴史に残る名曲。 2nd以降は、アルバムは全て持っているがどれも曲数が多い上、激しい曲が少ないため、アルバム通して聴く気がしない。何よりも、エレクトリックギターが使われている割合が少ないのが大変寂しい。アコースティックギターによるプレイも勿論素晴らしいのだが、やはり歌の裏に回るという印象が強く、ソロにおいては派手さに欠けると思う。そして、肝心のキャンディスナイトの歌について。彼女のファンの方には申し訳ないが、彼女の歌い方はあまり好みでない。1stにおけるヴォーカルは癖がなく美しい歌声で大変気に入ったのだが、2nd以降、癖がついて来たと共に若干音程がルーズな歌い方をする様になり、俺の好みからは離れてしまった。正直、彼女があれ程の美人でなかったら雑誌などで「歌姫」などと祭り上げられていただろうか? と、以上のような感想をブラックモアズナイトに持っていたのだが、先日出た最新作The Village Lanterne / Ritchie Blackmoreを聴いて少し考えが変わりつつある。まず、依然とくらべてリッチーがエレクトリックギターを多く弾くようになり往年のプレイが甦っている。また、キャンディスの歌も以前より音程が正確になり幾分心地よくなっていた。何より嬉しいのが以前よりもハードな曲が何曲も含まれていた事で、アルバムを通して楽しめるようになっていた事だ。特に"St.Teresa"は往年のハードロック再び!という感じで身震いがした。 ブラックモアズナイトの今後に注目していこうと思う。 |
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2006-08-10 Thu 20:32
今回は院試を控えているという事もあって、途中参加かつ1バンドのみという出演だったけど、クオリティーの高いバンドが多かったし初対面やあまり話した事の少ない後輩とも色々話せたしで、全体としてとても楽しい合宿だった。
唯一の出演、「私の血はワインでできてるのよ」バンドについては長くなったので下に分けて記した。全体としては概ね上手く演奏できた、というか練習通りの成果が出せたので成功と言えるだろう。 今回のバンドを通して、自分らしい演奏とは何か、色々考えさせられた。大音量でテンションの高い、激しい演奏は確かに聴衆にとってキャッチーだけど、果たしてそれが自分らしい音楽なのか。速弾きは見ている方は分かりやすいし、ついついしてしまうけどそれが果たして自分の好きな音楽に合致しているのか。今回のポップスバンドでも「速弾きはしない!」と宣言しておいて、ライブ本番では何事もなかったかの様に速弾きしてしまった俺はどうなのか。 ジャズにしても、ここ二年ほどコルトレーンの様なある種ロック的とも表現できる激しいテクニックの応酬に夢中になっていたけど、ジャズの魅力って果たしてそれだけなんだろうか。俺が好きなビルエヴァンス、ペトルチアーニ、ちょっと飛んでショパン。極限まで激しいプレイはないけど、メロディアスという魅力がある。メロディーがあるっていうのが一番の魅力だし、俺が目指すべき道だと思う。速弾き大いに結構だけど、メロディーの緻密さは失われる。結局は分別を弁えるって事なのかな。 今回の合宿では色々と考えさせられた。今回ファンク、メタル、J-FUSIONが多かったって色んな人が言及していたけど、昔からそうだったと自分は思う。ライブを見ていてやっぱりそういうジャンルの方が盛り上がるし、Bad Moonとか演奏してるのを観ててこういうのには客受けは敵わないなって思う。極論すれば拍手を貰う為にライブやってると言うことだってできるんだから、そういう音楽をやりたいって誘惑はあるな。でも、俺がここ数年やってきた音楽、リトナー、フォープレイとかのスムースジャズ、コルトレーンとかマルティーノとかのジャズ、そういうのを投げ打ってそういう方向へ進んでしまうのは安易だって思い直したりした。 一時期、リッチーブラックモア、レインボーへの回帰が異常に強まり、それしか聴いてない時期があって、やっぱり俺のギターはこういうハードロックを弾く為にあるんだ、レインボーバンドをやる為ならジャズとかフュージョンとかどうでもいいやって思った瞬間があった。でも、こないだの夏合宿を見ると、上に書いたような音楽の客への反応って、何て言うか同じなんだよね。うわあーって盛り上がるけど、どれも同質に感じられるって言うか。例え演奏されてるのがT-Squareでも、客のノリ方は拳突き上げて「Oi!Oi!」ってメタルと同じだからな。それを鑑みると、たとえレインボーをばっちりやったとしても、あのリッチーブラックモアの耽美で華麗な世界を100%伝えるなんて不可能だって絶望してしまうんだよね。レインボーは絶対近い内にやりたいし、ハセベとやりたいねって話はしたけど、それ一つに入魂!って感じは無理かなと。自分にとって相応しい立ち位置はやっぱりもっとスムースな所にあるのかな、と。まあ色々考えた訳です。 |
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2006-08-10 Thu 20:32
2006年POMP夏合宿のメシ中に出演。90's J-POPの名曲をアレンジして演奏。
Vo. 中尾、Gt. 田淵、Ba. 宮崎、Dr. 吉田、Key/Cho. 中山 ・LA LA LA Love Song(久保田利伸) ・夜空ノムコウ(SMAP) ・そばかす(JUDY AND MARY) ・ズルイ女(シャ乱Q) 去年の夏合宿で、中尾と中山さんのトリオにて出演した同名バンドにリズム体が加わったもの。バンド形態になった事でアレンジの幅が大きく広がった。サンバアレンジのズルイ女と三拍子のLA LA LA Love Songのアレンジを主に俺が担当。 ズルイ女をサンバアレンジにしようと思い立ってからずっと、何か他の曲とメドレーにしようと考え、色々勘案した結果、POMPで最もポピュラーなスペインのキメを挿入してみました。他のメンバーに笑われるかと思ったが、最初の通しで既に殆ど形になっていたし本番の評判もかなり良かったようなので、自分の中では会心の出来だったな。形にしてくれたバンドメンバーに感謝。 LA LA LA Love Songは当初まったく別のアレンジでやる予定が、しっくり来なかったので、リハ前に案を出していたものの「歌いにくい」という理由で却下されていた三拍子案を復活。My Favorite Things風のアレンジにスタジオで色々試す過程で行き着いたアレンジなので、正確には俺がアレンジしたとは言えないかも。Bメロは殆ど気づいた人はいなかっただろうけど、竹内まりやの"けんかをやめて"のBメロを使用。去年"純愛ラプソディー"をやった時も全く同じアレンジをしたので殆どセルフパロディーの世界だ笑。 夜空ノムコウは中山さん作の爽やかな16ビート。そばかすはムーディーな4ビートにそれぞれアレンジしました。全曲を通して中山さんにはコード進行も作っていただき、本当にありがとうございました。 バンド全体としては、大きなミスもなく演奏を楽しめたし、評判も良かったので成功だったかな。自分個人の演奏として、満足できた点はまず、ストラトを使って歌物に合う良い音を作れたという点。今までストラトで歌物をやってやろうと色々音作りに格闘してきたんだけど、いつも上手くいかず、最後にES-335に持ち替えてしまっていた。でも、弾き心地が一番しっくり来て、自分に向いていると思えるのはやはりストラトだったので釈然としてなかったんだ。今回、試行錯誤した結果、ストラトで良い音を作るコツが大体分かってきたので、今後ストラトを使う機会も増えるだろう。 次に自分の具体的な演奏面。 今回のバンドにおいて ・ミスの少ない丁寧な演奏を心がける。 ・歌を引き立てつつ、邪魔をしない。 という二つの目標を持って演奏に取り組んだ。ここ最近のライブではテンションが上がるのに任せて弾いた結果、大変ミスが多く荒い演奏になってしまっていたんで、それを改善しようと心がけた。ミスはいくつかあったけど、今までの自分に比べるとミスは格段に減って、クリーンな演奏になったと思う。ただ、まだまだ音が荒れちゃってるストロークがあったし、オーヴァーアクションなのが良くなかった。改善の余地はまだまだある。今後はテンション、メリハリを大事にしつつも「よりクールかつクリーンな演奏」が課題になりそう。 二つ目の目標、俺はギターの音が割と大きい方なのか、練習中もよく「歌いにくい」と言われていたので、その改善を二つ目の課題に挙げた。バッキングで結構細かいオブリガートを入れたりして、それが歌の邪魔になっているのではなどとも考えたが、かといってそれを減らして解決ってのも違う気がするんだよね。要は歌と楽器の押し引きだと思うんだ。歌をよく聴いて、歌を引き立てるべき所ではしっかり引き立て、自分が目立ちたいところはしっかり主張するって事なんだと思う。今回、それが出来たかはよく分からないけど、少なくとも本番歌いにくいとは言われなかったし、弾くべき所は弾いたしで、まあそこそこだったかな。 |
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| 地獄の最果て |
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